行為者フォーカスの動詞(mag動詞、um動詞、mang動詞など)は中立モードを表しますが、makaが付くことで状況モード、つまり「可能(〜できる)」、「経験(〜したことがある)」、「偶発(〜してしまった)」を表すことができます。
このページでは、そのmakaをつけるためのルールを紹介します。
maka動詞の活用パターン
1. um動詞の場合
um動詞からmaka動詞を作る場合、次のようなルールに沿って作ります。
- 不定相:「maka」を語根の前につける
- 完了相:「naka」を語根の前につける
- 継続相:「nakaka」を語根の前につける
- 未然相:「makaka」を語根の文字つける
例えば、「食べる」を意味する「kumain」であれば、語根は「kain」なので、
不定相:makakain
完了相:nakakain
継続相:nakakakain
未然相:makakakain
となります。
語根が母音で始まる場合も同じルールで活用します。
2.mag動詞の場合
mag動詞からmaka動詞を作る場合、次のようなルールに沿って作ります。
- 不定相:「makapag」を語根の前につける
- 完了相:「nakapag」を語根の前につける
- 継続相:「nakakapag」を語根の前につける
- 未然相:「makakapag」を語根の文字つける
語根の前にこれらをつけるだけなので簡単ですね。
例えば、勉強するの「mag-aral」であれば、語根は「aral」なので、
不定相:makapag-aral
完了相:nakapag-aral
継続相:nakakapag-aral
未然相:makakap-aral
となります。
3.mang動詞の場合
mang動詞からmaka動詞を作る場合、次のようなルールに沿って作ります。
- 不定相:「maka」 + mang動詞の不定相(先頭文字mをpに置き換える)
- 完了相:「naka」+ mang動詞の不定相(先頭文字mをpに置き換える)
- 継続相:「nakaka」+ mang動詞の不定相(先頭文字mをpに置き換える)
- 未然相:「makaka」+ mang動詞の不定相(先頭文字mをpに置き換える)
例えば、買い物するという単語の「mamili」の場合、次のようになります。
不定相:maka mamili ▶︎makapamili
完了相:naka mamili ▶︎nakapamili
継続相:nakaka mamili ▶︎nakakapamili
未然相:makaka mamili ▶︎ makakapamili
maka動詞の活用ルールはもう1パターンある?
実は、これまでum動詞、mag動詞、mang動詞からmaka動詞を作る方法について解説してきましたが、実はそれぞれ、もう1パータン活用の種類があります。
ただ、その活用ルールは古く、硬い文章であったり、お年寄りの方が使う傾向にあるので、最近ではあまり主流ではありません。
そのため、このページでは解説は割愛させていだだきます。
興味がある方は、フィリピン人の知り合いに聞いてみたり、参考書で調べてみたりしてください。