「フィリピン語の会話や単語ではなく、文法に特化して勉強したい」、「フィリピン語文法の辞書みたいな物があれば欲しい」
そういった人におすすめなのが「フィリピノ語 文法入門」という本です。
このページではこちらの本について紹介していきます。
「フィリピノ語 文法入門」ってどんな本?
「フィリピノ語 文法入門」は「世界の言語シリーズ フィリピン語」の著者「大上 正直」先生の著書で、フィリピン語の文法学習に特化した本です。
初級から中級文法までがカバーされており、フィリピン語の文法を中心に学習したい人や、文法の辞書のような物が欲しいという人にはおすすめです。
「文法書籍」なので、ダイアログはなく、基本的には文法解説と文法を使った例文がいくつかあるだけです。
会話表現が知りたい、単語を中心に勉強したいという人は別の本を購入した方がいいでしょう。
「フィリピノ語 文法入門」の内容
本書で、学習する内容は次のようになっています。
- 発音とアクセント
- アルファベットと表記
- ANG形
- 基本文型1- 叙述文
- 基本文型2- 特定文
- SA形
- 疑問文と否定文
- NG形(所有表現)
- 前接語と語順
- リンカー
- 倒置詞AYの用法
- 単語の形態と重複語
- 名詞1
- 名詞2
- 形容詞1
- 形容詞2 – 数詞
- 形容詞3 – 数詞
- 形容詞4 – 接辞
- 形容詞5 – 比較級・最上級
- 形容詞6 – 程度緩和・強意表現
- 形容詞7 – 所有・存在
- 形容詞8 – 擬似動詞
- 動詞1 – (相・焦点)
- 動詞2 – 行為者焦点UM-
- 動詞3 – 行為者焦点MAG-
- 動詞4 – 行為者焦点UM-とMAG-の比較
- 動詞5 – 行為者焦点M-、MANG-
- 動詞6 – 行為者焦点MA-、MAGKA-
- 動詞7 – 行為者焦点MAKI-、MAKIPAG-
- 動詞8 – 行為者焦点MAKA-
- 動詞9 – 対象焦点 -IN
- 動詞10 – 対象焦点 I-
- 動詞11 – 対象焦点 -INとI-の比較
- 動詞12 – 方向焦点 -AN
- 動詞13 – 場所焦点
- 動詞14 – 受益者焦点 I-
- 動詞15 – 手段焦点 IPANG-
- 動詞16 – 理由・原因焦点 IKA-
- 動詞17 – そのほかの主な接辞
- 動詞18 – MA- (可能、非意図形)
- 動詞19 – 存在詞 + 各焦点動詞
- 動詞20 – 使役動詞1
- 動詞21 – 使役動詞2
- 動詞22 – 複数動詞と近完了
- 動詞23 – 強意・程度緩和・反復表現
- 動詞24 – 依頼・許可の表現と動名詞
- 副詞1 – 副詞の種類
- 副詞2 – 頻度の副詞
- 接続詞 – 種類
- 名詞節
- 名詞化と関係節
- 間投詞と文末助詞
ページ数は250ページあり、かなりボリュームがあります。
構成としては、ANG形やSA形、NG形といったフィリピン語には欠かせない標識辞やリンカーをまずは学習し、その後に名詞、形容詞、動詞を使った文型を学習していきます。
上の学習項目を見てもらえればわかる通り、動詞に関する解説が多いです。
フィリピン語は動詞の活用がかなり複雑ですが、本書では初心者でもわかりやすいように詳しく書かれています。
各課の構成
- 例文・単語チェック
- 文法解説
- 練習問題
各課の構成は、上記のようになっています。
まず最初にいくつかの例文と単語が提示されていて、その課で学ぶ文型を確認します。
次に、その例文で使われている文型の解説があり、最後にはその課で学んだ文型を使った練習問題があります。練習問題は日本語をフィリピン語に直す物がほとんどです。
1課あたり、4ページで構成されているので、勉強しやすく辞書として使うのにも最適です。
「フィリピノ語 文法入門」のレビュー
タイトル:まじめに勉強したい人におすすめ
語学は耳で聞いて話して覚えるのが良いのかもしれませんが
単語や基本文法の学習から入りたいという人もいますよね。(いないか?)
私もそっち派でしたので、難しいと評判だったこの教科書に飛びつきました。基本文型の解説から始まり、その章で登場する単語は冒頭にリストでまとまられている。
章の終わりは練習問題で、その章で習った単語と文法の理解度をチェックする。
独学のひとでも、とても学びやすい構成だと思います。
最後に
今回は「フィリピノ語 文法入門」について紹介しました。
フィリピン語は文法、特に動詞がかなり複雑なので、真剣にフィリピン語を学習したいという人は持っておくとかなり役に立つと思います。
辞書代わりとしても使えるのでおすすめです。