以前、タガログ語学習におすすめの書籍を紹介しましたが、今回はこの中から単語・文法・会話を総合的に学習するのにオススメの本「世界の言語シリーズ フィリピン語」をピックアップして、もう少し詳しく紹介していきます。
「世界の言語シリーズ フィリピン語」ってどんな本?
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「世界の言語シリーズ フィリピン語」は大阪大学の大学院教授「大上 正直」先生の著書で、フィリピン語の単語や文法などを0から学習しようと思っている人を対象に書かれた本です。
以前、紹介した「ニューエクスプレス フィリピノ語」と似たような構成になっていますが、本書の方が情報量や解説が多く、がっつりとフィリピン語を学習したい人には「世界の言語シリーズ フィリピン語」の方がおすすめです。
それぞれの本のページ数
- 世界の言語シリーズ フィリピン語:352ページ
- ニューエクスプレス フィリピノ語:151ページ
「世界の言語シリーズ フィリピン語」の内容
まず、各課のトピックですが次のようになっています。
1 課 文字と正書法
2 課 発音とアクセント
3 課 挨拶
4 課 今日の昼食は?
5 課 それがニックネームだから
6 課 兄弟はいるの?
7 課 ほかにも日本人はいる?
8 課 パルマホールはどこ?
9 課 お腹がぺこぺこだ
10 課 トライノーマの方がもっといいなぁ
11 課 もう着いたの?
12 課 このモールは大きいなぁ
13 課 電話とテキストさえできればいいんですが
14 課 テキスト・メッセージの送り方は知ってるよね
15 課 エドサ通りも水に浸かったらしいよ
16 課 カトリーナは知ってる?
17 課 今どこに住んでるの?
18 課 これ,食べたことある?
19 課 たまねぎを刻んでくれる?
20 課 二人で出かけたりする
21 課 彼に日本語を教えることになったんだ
22 課 明日は何かすることあるの?
23 課 迎えに来てくれてありがとう
24 課 少し下痢気味です
25 課 どのようにしますか?
26 課 貸してあげるよ
27 課 持っていくものを準備する
28 課 喜ぶんで
29 課 作家だったっけ?
30 課 今度はいつ集まる?
付録1.フィリピンの主要言語地図
付録2.フィリピン語基本動詞活用表
付録3.分野別重要単語集
付録4.本書の語句集
上記を見るとわかる通り30課まであり、かなりのボリュームです。
第1〜2課
第1課〜2課では、フィリピン語の基礎として、文字や発音などの基礎を学びます。
ここは読み物なので、じっくり読んでいると疲れるかもしれません。
ササッと読んで第3課に入るといいでしょう。
第3〜30課
第3課からは、タガログ語の単語、文法、会話表現について学んでいきます。
各課の構成は、最初にダイアログ(会話文)があり、その会話文で使われている単語や文法、会話表現などが紹介されている形になります。
そして各課題の最後には理解度チェックとして練習問題もあります。
尚、各課では5〜6つほど文型が紹介されています。
使ってみた感想
「ニューエクスプレス フィリピノ語」よりも情報量が多いので、個人的にはこちらの方が気に入っています。
解説も詳しく書かれていて、フィリピン語を真剣に学びたい人にはかなりおすすめと言えます。
ただし、タガログ語について何も知らない人が、いきなりこの本から始めると、正直挫折してしまうかもしれません。
というのも、最初の3課と4課でいきなり標識辞を全て学習することになるので、結構ハードです。また、総合学習書なので会話中心という訳ではありません。
もし、まずはちょっとした会話表現を学びたいという人であれば、「旅の指さし会話帳 フィリピン語」のほうがおすすめです。
実際、私も「旅の指さし会話帳 フィリピン語」から勉強をはじめ、ある程度会話表現を覚えてからこちらの本を利用しました。
最後に
今回は「世界の言語シリーズ フィリピン語」について紹介しました。
0から始める人向けに作られていますが、この本からいきなり勉強するのはちょっと難しいので、他にも単語や文法書などを使いながら勉強を進めていくといいと思います
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