今回はタガログ語の文法の初歩である「XはYです」の言い方を紹介します。
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タガログ語の基本の語順
タガログ語の語順は英語や日本語と異なり「述語 + 主語」で構成されることが多いです。
ですから、「今日は水曜日です。」と言いたい時は「水曜日です今日は。」、「これはペンです。」と言いたい時は「ペンですこれは。」といった形で文を作ります。
「述語 + 主語」の順
基本文型:XはYです
それでは、「今日は水曜日です。」とタガログ語で言いたい場合はどのように言えば良いでしょう。
少し考えて見ましょう。
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答えがわかりましたか?
先ほど語順は「述語 + 主語」と言いましたね。
ですから、答えは次のようになります。
Miyerkules ngayon.
ミイェールコレス ガヨン
文を見ればわかると思いますが、タガログ語には英語の”is”,”am”,”are”のようなbe動詞はありません。
ですから、「XはYです。」と言いたい時、「Y + X」と並べれば文が完成します。
タガログ語には英語のbe動詞( is / am / are)に当たる言葉がない。「X is Y」とタガログ語で言いたい時は「Y X」となる
(1)彼女は美しい。
Maganda siya
マガンダ シャ
(2)これは本です。
Libro ito.
リブロ イト
(3)私は会社員です。
Empleyado ako.
エンプレヤード アコ
(4)私は日本人です。
Hapon ako.
ハーポン アコ
(5)彼は学生です。
Estudyante ako.
エストゥジャンテ アコ
主格をマーカー”ANG”
英語には”a”や”the”といった冠詞があるように、タガログ語にもマーカー(標識辞)と呼ばれる物が存在します。
マーカーはいくつかありますが、今回は主格(主語)を表す”ANG形”というマーカーを覚えましょう。
先ほどの例文では、マーカーがありませんでしたが、主語に使われる単語によってはマーカーをつけなければいけないものがあります。
表にまとめると次のようになります。
人称 | 単数 or 複数 | ANG形 | |
人名 | – | 単数 | si + 人名 |
複数 | sina + 人名 | ||
人名以外 | – | 単数 | ang + 名詞 |
複数 | ang mga + 名詞 | ||
人称代名詞 | 1人称(わたし) | 単数 | ako |
複数 | tayo kami |
||
2人称(あなた) | 単数 | ka | |
複数 | kayo | ||
3人称 | 単数 | siya | |
複数 | sila | ||
指示代名詞 | 近称(これ) | 単数 | ito |
複数 | ang mga ito | ||
中称(それ) | 単数 | iyan | |
複数 | ang mga iyan | ||
遠称(あれ) | 単数 | iyon | |
複数 | ang mga iyon |
表を見てもらえればわかると思いますが、先ほどの例文の主語「これ」や「彼女」の場合、マーカーは不要です。
じゃあ、「これらはマンゴーです。」と言いたい時はどう言えば良いでしょうか?
答えは次のようになります。
Mangga ang mga ito.
マンガ アン マガ イト
主語の前には”ANG形”と呼ばれるマーカーを付ける必要がある。ただし、単語によっては不要なものもある。
もっとANG形について詳しく勉強したい人は、こちらの記事も読んでください。
例外の形
先ほど、タガログ語の語順は「述語 + 主語」が一般的であるという説明をしましたが、自己紹介や他の人を紹介する場合は、人称代名詞や氏名、指示などを前に持ってきて表現することが多いです。
例1:私は田中です。
× Tanaka Ako.
○ Ako si Tanaka.
例2:こちらは鈴木さんです。
× Suzuki ito.
○ Ito si Suzuki.
タガログ語では文の後ろが「主格」の役割を担うので、後ろにANG形のマーカーを付ける必要があります。
ですから、”Ako Tanaka”や”Ito Suzuki”は間違いです。
まとめ
今回は基本文型の「XはYです。」の文を紹介しました。
最後に今回、紹介した内容をまとめると次のようになります。
- タガログ語の語順は「述語 + 主語」
- 「X is Y」とタガログ語で言いたい時は「Y X」と表現する
- 主語の前には”ANG形”と呼ばれるマーカーを付ける必要がある
- 自己紹介や他の人を紹介する場合は、人称代名詞や氏名、指示などを前に持ってきて表現するのが一般的である